日立紅寒桜

日立紅寒植栽場所はこちら

日立市で発見された新品種 日立紅寒(ヒタチベニカン)

 昭和40年代のはじめ、緑化運動が盛んだったころ、小木津駅に植えられた桜の一つで、日の当たるところでは、1月中旬頃より咲き始め、3月下旬まで楽しめる。当時はもちろん新しい品種であることを意識して植えたものではない。桜の品種不明のまま、平成を迎え、同11年に地域の篤志家により地域特性のさくらではないかとの研究の傍ら芽接を行い、その後研究機関における組織培養法(メリクロン法)で2世代のさくらを誕生させ、原木は枯死したが、種は受継がれた。幼木ではあるが芽接ぎ第一号が日高交流センターに植栽された。名称は市民からの公募で「日立紅寒桜」と命名された。

このさくらは

 ●ヤマザクラ(山桜)×カンヒザクラ(寒緋桜)と想定

 ●花弁数:5個、花の大きさ:約2.5cm、色:淡紅紫色、樹形:傘状

 ●花期:1月中旬~3月下旬

日立紅寒桜

日高交流センター

      品種登録証
新種登録証

登録年月日
 平成18年8月22日

登録番号
 第14507号

育成者
 日立市

日立紅寒桜の歴史

 

●昭和40年頃 緑化運動の一環として小木津駅構内に植えた桜のうちの1本と推定

●平成10年頃に早咲きの寒桜系の新種ではないかと推定

●平成11年 バイオ(メリクロン法)発芽実験開始(結城農場)

●平成12年 芽接に成功

●平成13年 バイオ発芽に成功 名称公募;「日立紅寒桜」とする

●平成13年 品種登録申請

●平成14年 原木を小木津駅→日高公民館に移植(1月)

●平成15年 原木枯死(7月)、その後に芽接ぎ1号の2世を植栽

●平成18年 8月22日 新品種のさくらとして農水省より登録認定される

      現在までの植栽場所は上記から