日立市で発見された新品種 日立紅寒(ヒタチベニカン)
昭和40年代のはじめ、緑化運動が盛んだったころ、小木津駅に植えられた桜の一つで、日の当たるところでは、1月中旬頃より咲き始め、3月下旬まで楽しめる。当時はもちろん新しい品種であることを意識して植えたものではない。桜の品種不明のまま、平成を迎え、同11年に地域の篤志家により地域特性のさくらではないかとの研究の傍ら芽接を行い、その後研究機関における組織培養法(メリクロン法)で2世代のさくらを誕生させ、原木は枯死したが、種は受継がれた。幼木ではあるが芽接ぎ第一号が日高交流センターに植栽された。名称は市民からの公募で「日立紅寒桜」と命名された。
このさくらは
●ヤマザクラ(山桜)×カンヒザクラ(寒緋桜)と想定
●花弁数:5個、花の大きさ:約2.5cm、色:淡紅紫色、樹形:傘状
●花期:1月中旬~3月下旬