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御殿山・鳩が丘の桜

場所 

【最新情報】

 

【解説】(平成13年発行 日立のさくら -ルーツと歩みー から)

 城南町の日立綜合病院の付近から鳩ヶ丘、さらに南東側の日立工業高等学校付近は、助川館(やかた)〔通称 助川海防城〕の跡地である。「本丸」は、その最上部の高台にあり、もとは「要害山」と呼ばれた地である。そして、その本九付近に御殿が建てられたために、このあたりを「御殿山」と祢している、現在、この助川城跡公園だけで約100本の染井吉野がある。とくに太陽の家の裏手の「養正館」跡と「本丸」跡付近とに太いい幹のものが多い。そして、鳩ヶ丘から南東方向の日立製作所助川台アパート、さらには日立工業高校グラウンドから小平会館にかけて、もとの要害山一帯は、春4月に下から上までじつに標高差約70メートルの一大桜山と化すのである。この標高差は、かみね公園(約80メートル)にも匹敵するものであって、その全貌は東側の肋川中学校付近から見るときに最も美しい。
 そして幕末には、遠く太平洋の向こうからやって来る異国船を見張る絶好の地とされただけあって、真っ青な海から日の出が立ち昇る様子は絶景である。これに桜が加わると至上のものとなろう。
 やはり「日立の桜」は、青い海と蒼い空と朝の陽射しのハーモニーで美しさが最も引き立つのかもしれない。

【さくらの品種】 ソメイヨシノ他