この碑は日立鉱山の4代所長の角弥太郎氏が大正6年春ころよりソメイヨシノを、ここ諏訪台、鉱山社宅周辺地域、鉱山電車沿線ほかに植栽し(約2000本)、市街地の美化に大きく貢献したことを顕彰するため、昭和9年4月10日に当時の日立製作所日立工場長の高尾直三郎氏が建立したものである。
氏の自費で建立、碑面は氏の揮毫による。(碑面には氏の名前はない)
「桜塚 大正六年春 角弥太郎氏 諏訪台に桜樹を植う 昭和九年四月十日」
ここ諏訪台には約100本のソメイヨシノを植樹。
除幕式には大人は呼ばずに子供会のみの参加で行われ、高尾氏は角氏の業績を伝え、語り継いだ。
●日立におけるソメイヨシノの市街地美化植栽の1号
●大正12年には臼立の花見の名所となる(いばらき新聞報じる)
●昭和20年7月大空襲で大きく被災し、殆んどを焼失
●昭和31年、日立鉱山創立50年の記念事業として、ここ諏訪台に150本のソメイヨシノを植える
●平成16年4月、三浦隆氏が角、高尾両氏の徳をたたえ、ここ桜塚のある三角公園に四阿を寄贈する。
写真左から 桜塚の除幕式 昭和9年4月10日 除幕式の様子を伝える茨城新聞の記事