品種はヤマザクラでこの十王里美線では最も大きいさくらである。根本近くには二十三夜尊の碑が建てられている。樹勢はよく下枝は道路脇の堤に届くほど垂れ下っておろ盛花期は見事な姿を見ることができる。根本から2本に分かれ、主幹の目通り幹周りは約3.7m(分幹約2.8m)、枝の広がり東西約28m、南北約16m、樹高約20m、樹齢 不明。地元の人々に「二十三夜尊の桜」と呼ばれ親しまれている。
近隣ではこのヤマザクラが咲く頃には、三春の滝桜が満開を迎えると伝えられている。
十王里美線はさくらを楽しむには格好の道である。この沿線にはこの「二十三夜尊のさくら」をはじめ十王ダムの対岸には「石割桜」、種類が35品種、約400本のさくらを楽しめる「パノラマ公園」、元の高原小学校近くに「黒田口のさくら」、さらに西へ進むみ入四間へ通ずる道路沿いにはまだ幼木ではあるが多くのヨウコウ(陽光)の紅紫色の花が4月初旬ごろ楽しめる。