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桜川緑地の桜

場所 

【最新情報】

 

【解説】 (花樹の会 山川敏夫資料より)

 市内で「桜」の名を町名に冠しているのは、現在のところ「桜川町」のみである。この付近は昭和40年の住居表示以前は大久保町字孫であった。桜川は、かつて「孫沢川」と呼ばれていたが、この名は桜川河口の北側に位置する「孫沢館」に由来するものである。
 さて桜川は、河口付近から国道6号付近までは、台地を深く浸食した谷底を流れており、人目につきにくい川である。しかし上流の区間は、大久保中学校の北側付近を扇頂とする桜川扇状地の北端部を緩やかに流れ下っているため、河谷とはならずに水面が近い。
 そのような枝川であるが、川の南側一帯、国道両側の広大な畑地は、県の土地区画整理事栗により、整然とした街並みになった。河川用地は、昭和55年前後に改修が進められた。続いて川の両側に帯伏に残された土地を昭和58年から62年の五か年で整備して緑地帯(近隣公圈)とした。これが現往の「桜川緑地」である。
 桜川緑地は遊具や遊歩道などの施設が良く整帽されており、市民の憩いの場となっている。また、緑地を横断する橋には、それぞれに国道 (下流)側から「みざくらばし」「上孫橋」「樋口橋」と名がつけられている。とりわけ「みざくらばし」の名は、花の美しさを想像させるものである。橋の傍らには、花のコンクールの表彰記録の立て札が置かれており、町内あげて桜を愛でていることがうかがえる。
 ここには現在、河川の中も含めて約150本の桜が両側に並んでいる。種類は染井古野が多く、そのほかの桜も混じっているようである。この中で最も人目につく桜は国道6号の西側であるが、一番の見どころは「みざくらばし」東側の「花見広場」と、その西側の「中央広堤」から「上孫橋」にかけての桜並木であろう。これらの桜は樹勢が良く幹も太くて立派である。春には美しい花で人びとの目を和ませてくれる。

【さくらの品種】 ソメイヨシノ オオカンザクラ フゲンゾウ等